美しいキャンパス韓国語の著者の話
教材の構成と使い方
韓国と日本の相互交流は、21世紀初頭の韓流ブーム以来、活発に展開されている。近年では、日常生活の様々な場面で韓国語を耳にする機会も多くなった。韓国映画やドラマ、K-popに関心をもつ日本人が以前に増して多くなるとともに、韓国語学習者も増加する傾向にある。このようななかで、これから韓国語を学び始める学習者を対象に『美しいキャンパス韓国語』を刊行することになった。
本書は、大学を始めとする教育機関で韓国語(朝鮮語)を初めて勉強する学生たちを対象として作成した初学者用のテキストであり、学期別授業時間(15回~30回)を想定して構成されている。外国語学習では4技能——聞く・話す・読む・書く——の習得が大切であると言われる。本書では、この4技能をバランスよく学ぶことができるように学習内容を組み立てている。それとともに、外国語学習の基本である語彙と文法を段階的に学習できるように工夫を凝らした。各課の内容については、ショッピングや週末の予定を聞く場面など、日常生活の様々な状況に応じた場面を想定して、会話におけるコミュニケーション能力の向上を第一の目的とした。
本書のその他の特徴については、次の通りである。リスニング教材は、音声ストリーミング配信で提供する。本文の会話、及びリスニングが必要な箇所にQRコードを付し、それを読み取ることで学習者が手軽に音声コンテンツにアクセスできるようにしている。また、文字と発音編では、韓国語の基本となる母音と子音にメロディーを付けて学習者が発音を楽しく覚えられるように工夫した。各課の練習問題は、学習者の予習や復習として活用することが可能であり、韓国語能力試験(TOPIK1)にも対応できるように配慮して作成している。なお、本書では、韓国語だけにとどまらず、韓国文化についても紹介している。外国語を学ぶということは、その対象となる国や地域に暮らす人々の文化的習慣や価値観の体系——ものの考え方や感じ方、行動など——に触れ、理解を深めるよい機会ともなる。
最後に世宗大王の言葉を紹介しよう。現在のハングルである「訓民正音」を創製した世宗大王は、読書についてこう述べている。「肉は噛(か)めば噛むほど味が出る。書物も読めば読むほど味が出るものです。読み直しながら、最初は通り過ぎてしまったことを発見して、新しく考えることです。」本は、読み返すたびに新たな出会いがあり、そこからまた新しく何かを考えることができる。この含蓄のある言葉は、外国語学習にも応用できるだろう。
これから韓国語をより楽しく勉強しようとする学習者のみなさんに、本書がその一助になることを心より願っています。
著者一同

教材の構成と使い方
本書は韓国語を学ぶための入門編1である。テキストの1-5課は「文字と発音編」である。韓国語の文字の体系や発音を学び、文字の読み書き能力を養うことができるように5段階に分けて学習する。6-12課は「文法と会話編」である。基礎となる文法や語彙をしっかりと身に付けて、会話力が向上できるように構成されている。本書の構成は次のとおりである。
考えてみましょう。会話を読んでみましょう。学んでみましょう。話してみましょう。おうようしてみましょう。
書いてみましょう。聴いてみましょう。練習してみましょう。新しい単語。韓国文化探訪。付録